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シアリス錠(タダラフィル錠)について

シアリス画像

海外では、「ウィークエンド・ピル」と呼ばれる人気の高いED治療薬です。

シアリスは、レビトラと同じ年(2003年)に米国ですでに発売されていましたが、日本ではレビトラ発売から3年ほど経った2007年より発売されるようになりました。

シアリスの最大の特徴は、バイアグラ・レビトラがともに薬理作用の持続時間が4〜5時間程度に対し、シアリスは36時間の持続時間を有するという点です。

例えば週末の金曜日の夜にシアリスを服用すれば、1時間後には薬理効果が得られ、36時間後の日曜日の朝まで効果が持続する、まさに「ウィークエンド・ピル」といえるED治療薬です。

また、シアリスは食事の影響を受けないことやアルコールの影響を受けづらいので、服用後は、食事をしたり、軽くアルコールを取ったりなど、いつもどおりの生活が可能ですので、「いざ」と言う時に効力を得られる手軽さが人気の秘密と言えそうです。

もちろん、他のED治療薬同様、性的刺激がなければ勃起はしません。

シアリスには5mg/10mg/20mgの3種類があります。

シアリスの特徴

シアリス服用の注意事項

服用のタイミング

シアリスの服用の目安は、性行為の約1時間前に設定されています。シアリスは、36時間にわたり有効性が認められていますので、服用後1時間以降、36時間までの性行為においても治療効果が期待できます。

EDには心理的要素が影響します。シアリス服用の際は、シアリスの36時間という長い有効性を生かすよう、余裕を持って服用することで、心理的な影響を避けることができます。

シアリスは、食事による影響を受けません。

シアリスの効果は、食事による影響を受けませんので、食事のタイミングを気にする必要はありません。肉料理、揚げ物などの高脂肪食であっても影響はありません。 一般に、適度な飲酒は問題ありませんが、過度の飲酒や喫煙は勃起力を低下させますので注意して下さい。

シアリスはアルコールの影響を受けづらい。

シアリスはアルコールの影響は受けづらいですが、過度なアルコール摂取は、効果を半減させます。

お酒やビールなどアルコールを飲まれる場合は、適度な量にとどめるようにしてください。

効果の継続

服用後、約36時間にわたって効果が期待できます。ただし、性的刺激を受けなければ勃起は生じないので、36時間ずっと勃起しているわけではありません。また、催淫効果もありませんので、シアリスによって性的に興奮することはありません。

効果が十分でないとき

体調、心理状態などにより初回服用時には十分な効果が出ない場合もあります。そのようなときでも、繰り返して使用すると効果が出てくることが確認されています。初回服用であきらめないで繰り返すと効果が出てきます。続けても効果が出ない場合は、増量や他の治療法も検討して下さい。

服用の間隔

シアリスの服用は、1日1回とし、必ず24時間以上空けてください。(36時間空けなくても、血中濃度の過度な上昇は起こらないことがわかっています。)

規格

シアリスには、5mg、10mg、20mg の3種類の錠剤があります。

副作用

血管拡張によると考えられる頭痛やほてりなどが主要な副作用として報告されています。

※詳細は下記の国内・海外データを参照ください。

これら副作用が軽度の場合はほとんど気にする必要はなく、薬の効果の一部と捉えられても問題ないと思われますが、気になる場合や症状が強い場合などは服用を中止して、医師にご相談ください。

国内データ

承認時までに、国内用量反応試験において本剤5mg・20mg群に割り付けられた総症例257例中70例(27.2%)に副作用が認められた。主な副作用は頭痛29例(11.3%)、潮紅13例(5.1%)、ほてり9例(3.5%)、消化不良6例(2.3%)等であった。

外国データ

外国で実施されたプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験(13試験)において、本剤5mg・20mg群に割り付けられた総症例2,047例中599例(29.3%)に副作用が認められた。主な副作用は頭痛258例(12.6%)、消化不良139例(6.8%)、背部痛63例(3.1%)、筋痛57例(2.8%)、潮紅51例(2.5%)、鼻閉35例(1.7%)、四肢痛34例(1.7%)等であった。

個人輸入や偽物への注意/不純物混入の恐れ

バイアグラやレビトラ同様にシアリスも、インターネットを通じて個人輸入で購入される方がいらっしゃるようですが、これら海外で出回っている薬品の実に60%が偽造品で、健康被害が多数報告されています。

※偽造医薬品に関する情報は「偽造ED治療薬」をご覧ください。

ED治療薬は必ず医療機関でご購入ください。

用法・用量

シアリスは通常10mgのものを1日1回を性行為の約1時間前に服用します。

10mgの投与で十分な効果が得られない場合は20mgに増量することができます。
但し、軽度又は中等度の肝障害のある方は10mgまでのシアリスの使用が限度となります。

いずれの場合も使用の間隔は24時間以上あけてください。

次に該当する方はご使用いただけません

  1. 過去にシアリスをご使用になり過敏症の既往歴のある方
  2. 硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を投与中の方
  3. これまでに医師から心血管系障害などの理由により性行為が不適当といわれた方
  4. 不安定狭心症のある方又は性交中に狭心症を発現したことのある方
  5. コントロール不良の不整脈、低血圧(血圧<90/50mmHg)又はコントロール不良の高血圧(安静時血圧>170/100mmHg)の方
  6. 心筋梗塞の既往歴が最近3ヵ月以内にあった方
  7. 脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内にあった方
  8. 重度の肝障害のある方
  9. 網膜色素変性症の方

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