バイアグラについて(クエン酸シルデナフィル)

世界初のED治療薬として1998年に米国で発売された医薬品で、ED治療を根本的にかえた革命的な薬といえます。
バイアグラは、狭心症治療薬開発中に陰茎勃起の効果が偶然にも発見され、勃起不全の薬剤としての開発が進められ、1998年1月にアメリカで発売が開始されました。
日本国においては、その1年後の1999年3月認可をへて、発売されるようになりました。
国内で認可されているのは25㎎と50mgの2種類で、100㎎は国内での認可はありません。
後発のED治療薬であるレビトラやシアリスはバイアグラの欠点を補う改良がなされており、徐々にバイアグラから移行する傾向が見られますが、レビトラやシアリスが発売されるまでは唯一のED治療薬であったため、バイアグラは世界で最も知名度が高く、多く使用されているED治療薬です。
服用後1時間ほどでその効果が現れ、3-4時間程度効果が持続します。
バイアグラの有効成分
バイアグラ(クエン酸シルデナフィル)50mgは「有効成分シルデナフィル」を50mg含有し、
バイアグラ(クエン酸シルデナフィル)25mgは「有効成分シルデナフィル」を25mg含有しているという意味です。
※バイアグラは50mgの服用の方が多くの場合で効果的な事が判っていますが、高齢者(65歳以上)の方や、軽度の肝障害のある方は、25mgからの服用をおすすめします。
バイアグラの効果
バイアグラは血管を拡張させて海綿体への血流量を増加させることで勃起を促し、勃起を妨げる酵素を阻害して勃起を持続させる効果があります。
但し、バイアグラ等ED治療薬は、性的刺激を受け初めて陰茎に作用するため、服用したからといって性欲を高めたり性的に興奮させたりするような効果はなく、性的な刺激なく勃起することはありません。
バイアグラの服用方法
バイアグラは、性行為の1時間前を目安に服用してください。
また、バイアグラの薬効の持続時間が3~4時間ほどなので、服用のタイミングと、性行為に及ぶ時間や性行為の総合的な時間を計算して服用する必要があります。
※これらのタイミングを図るのが面倒な方や、いつ行為に及ぶか予測できない方は、服用後10分程度で効力が得られる「レビトラ」や効果の持続時間が36時間と長い「シアリス」をお勧めします。
服用はどんな飲み物(水・お茶・ジュース・ビールなど)でも結構ですが、バイアグラの場合、アルコールの影響が懸念されるため、アルコールは控えたほうが良いでしょう。
但し、時により、ほどよい飲酒でしたらアルコール自体にリラックス作用がございますのでバイアグラの効果を引き出すことが可能な場合もあります。(過度の飲酒は逆効果)
また、バイアグラは食事の影響を受けやすいため空腹時の服用が効果的です。
食事を取る場合、食後すぐの服用では効果が少なくなるので、あっさりした軽めの食事を2時間ほど前までに済ませて服用いただくか、空腹時に服用し30~40分程度たってから軽く食事をお取りください。
また、揚げ物や肉類、こってり系のラーメンなど脂質の多い食べ物は、2~3時間空けて服用しても消化が悪いため、やはり効果が少なくなります。
※食後の影響が気になる方は、「レビトラ」や「シアリス」をご利用ください。
アルコールもバイアグラも血管を拡張する作用があります。アルコールとバイアグラを同時に摂取した場合、血圧が急激に下がったり、アルコールが急激に体にまわって、倒れたりすることがあります。
バイアグラとお酒は極力併用しないでください。
特にアルコールの弱い方はバイアグラとお酒の併用をしないでください。
※多少のお酒を飲んでからと言う方は、アルコールの影響を受けずらい「レビトラ」「シアリス」をご利用ください。
バイアグラ服用の注意点
(1日1回まで 24時間以上あけること)
- バイアグラは、性行為の約1時間前に服用して下さい。現在の病状や体調などにもよりますが、 服用後30分以降に性行為を始めると効果を発揮します。
- バイアグラは、服用するだけでは効果は発揮しません。キスしたり、抱き合ったり、体に触れたりといった性的刺激が必要です。
- バイアグラは食後すぐに服用しますと効果が半減します。空腹時、または食後2時間空けて服用して下さい。適度な飲酒は問題ありませんが、過度の飲酒や喫煙は勃起力を低下させますので注意して下さい。
- 性行為はパートナーとの人間関係、ムード、タイミングが大切です。
- 初めてバイアグラを試す時は、過度の緊張から十分な効果がでないことがあります。そのようなときは1~2回であきらめないで、繰り返すと効果がでてきます。
- 個人輸入によるバイアグラやまがい物にご注意ください。効果がないだけではなく、不純物混入のため、副作用がでる危険があります。
- 必ず担当医と相談し、バイアグラの最適な使用量を見つけて下さい。
バイアグラは25mgと50mgの2種類があります。 - バイアグラは、日本でも120万人以上のEDの患者様に使用され、その有効性と安全性はすでに証明されています。
バイアグラの副作用
バイアグラ錠によって、「気分が悪くなる」「頭痛」「顔が赤くなる(ほてり)」「消化不良」などの副作用があらわれることがあります。
また、光に過敏になる、色が変化して見えるなど、一時的に眼に影響のあらわれる方もいらっしゃいます。
長期に服用される場合には、眼の検査などについて医師にご相談ください。
また、こうした症状の他にも、副作用があらわれることがありますので、異常を感じたときには服用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください。
※信頼できる医療機関から説明を受け、正規のバイアグラを処方され、バイアグラ処方の際に渡される注意事項をよく守って適切に服用いただければ、命にかかわるほどの重篤な副作用はありません。
ご安心ください。
なお、勃起の持続によってペニスが損傷し勃起機能を永続的に失うことがありますので、バイアグラ 錠服用後4時間以上勃起が続く場合は、すぐ医師に連絡してください。
バイアグラの注意点と処方できない方
バイアグラは、すべての方に適するわけではありません。
硝酸剤(飲み薬・舌下錠・貼り薬・注射・吸入剤など)抗不整脈薬(塩酸アミオダロン) を使っている方は、決して本剤を服用しないでください。
例えば、狭心症の発作の治療薬であるニトログリセリンを飲んでいる方、貼り薬を貼っている方、吸入している方などは、 血圧が危険なレベルまで下がり、死に至ることがありますので、絶対に服用しないでください。
また、他にも飲んでいる薬があれば、必ずそのことを医師または薬剤師にお話しください。
性行為は心臓に負担をかけます。バイアグラを飲む前に、健康状態について医師とよく話しましょう。 とくに心臓に関する持病のある方(狭心症や重度の心血管系障害・心不全など)や脳血管に病気のある方(脳出血、脳梗塞など)は、 死に至ることがありますので、必ず医師にご相談ください。
次に該当する方にはバイアグラを処方できません
- 今までに、バイアグラ錠を服用してアレルギー(過敏症)を起こした方
- 心血管系障害などのために医師から性行為が不適当だと診断された方
- 重症の肝臓病の方
- 低血圧の方(とくに最大血圧が90mmHg未満または最小血圧が50mmHg未満の方 や 高血圧の方(最大血圧が170mmHg以上または最小血圧が100mmHg以上の方)
- 脳血管に病気のある方(脳梗塞・脳出血)や心筋梗塞を起こした方
- 網膜色素変性症(進行性の夜盲)と診断された方
- バイアグラとの併用禁忌薬をご使用になられている方
また、腎臓の病気、肝臓の病気、赤血球の異常(鎌状赤血球性貧血)、白血病、多発性骨髄腫、血が止まりにくい病気、薬物アレルギー、胃・十二指腸潰瘍、 遺伝性の目の病気、ペニスに関する病気または奇形のある方、他の勃起不全治療薬・勃起補助器具を使用している方や手術を受けた方も、必ず医師にご相談ください。



